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【雑記】転売ヤーに狙われやすいカードゲームを考察

どうも、ウォッチです。
今回も性懲りもなくカードゲームにおける転売云々の話をしますが、今回は転売ヤーに狙われやすいカードゲームの商品は?というのを考察したいと思います。

あくまで考察であること、そしてこれを見て転売ヤー共が手段を変えてくる危険性もあるほか、状況によってまたターゲットが変わるなど不確定要素も多いので、一般デュエリストの皆様の一考察材料となれば幸いです。

そもそもカードゲーム界隈で転売が横行しているの?という話については以下の記事を参照してください。
watch0513.hatenablog.com

遊戯王OCG

2020年中頃、遊戯王投資家、遊戯王せどりを名乗る転売ヤーが大量発生したのは記憶に新しいと思います。

今でこそレトロカードの転売は相変わらずですが、新品カードの転売は別のカードゲームに流れた影響か、こじんまりとした印象があります。

転売ヤーに狙われやすいのはとにかく20thシークレットレア、プリズマティックシークレットレア、レトロカード(特にホログラフィックレアアルティメットレア)。
最近の最高レアはカード性能で値段が乱高下しやすく、人気どころはだいたい高いし転売ヤーもいつ狙いに来るかわからないといったところ。

狙われやすいもの:再販の望みの薄い新品商品

ここでは、執筆当時、一番発売日が近いプリズマティックアートコレクションを挙げます。

遊戯王OCG デュエルモンスターズ PRISMATIC ART COLLECTION BOX

遊戯王OCG デュエルモンスターズ PRISMATIC ART COLLECTION BOX

  • 発売日: 2021/02/06
  • メディア: おもちゃ&ホビー
Q.当日買えるの?
A.(予約なしなら)無理。

どこのショップも個数制限ありの予約在庫のみで手一杯だと予想される2月の競技者向けパックシリーズ。
今回はアートコレクションということで絵違いだけど競技者視点だとハズレのカードが色々存在する、ということで転売ヤーくらいしか見向きしていなかったのですが、手札誘発とマイニングの再録が決定した瞬間、需要が凄まじいことになりました。

しかしコナミもバカではない。去年のレアリティコレクション3がバカ売れし、11期への移行もあって再販がなかったこともあり供給が需要に追いついていなかったのを知っている。
5000パック分くらいは仕入れたのに当日完売・・・なんて店はかなり多かったです。
今回は新型コロナの影響はあれど、間違いなく大量の在庫を生産していることは間違いないです。
にもかかわらず、転売ヤーのせいもあって需要が供給に追いついていないというのが現状。

プリズマティックゴッドボックスで起きたトレカの洞窟の惨劇を見たショップ側も流石に当日販売はしてきません。
しかし、転売ヤーのことを重く見たショップの中には、わざと在庫が残る形で予約を締め切り、当日予約販売のみにし、転売ヤーの魔の手が去ったタイミングで蔵出し在庫として残りを販売しようと考えているところがあるかもしれません。現状そんなショップは聞いたことありませんが。
もし今後も遊戯王を続けるなら、転売ヤーが去ったタイミングに出てくるであろう蔵出し在庫を狙ってみてはどうでしょうか。
転売ヤーがこの部分を見てないことをお祈りするしか無いですね・・・。

デュエルマスターズ

新品デッキが転売ヤーに狙われやすい一方で、パックや中古カードはなかなか狙われない珍しいカードゲーム。
最高レアが1BOXで1枚は必ず手に入る影響でスーパーレアが高いカードゲームですが、そもそも今は中古カードの単価が高すぎるというのが原因にあると思います。

使われるカードは軒並み値段が高く、ものによっては「そのカード買う金でうらら3枚にお釣りが付いてくる」レベルの超高額カードが存在します。*1

↑そう例えばこいつ。1枚6000~8000円で取引される超レアカードです。

中古カードの値段インフレについて、有名DMPの方が言うには、「CSプロモ*2を売って、その金でデッキを強化する流れが2019年から来ている」からだそうです。
2019年のCSプロモと言えば、超人気カードの「超戦龍覇 モルトNEXT」。これを売るだけで6桁くらいの金額になると言われているほどのカードです。
その後もCSプロモは優勝賞品に人気カードが来る傾向になり、それを狙い、それを売って自分のデッキを強化する流れが誕生。
その影響で、環境デッキの採用カードを中心にどんどん中古カードの値段が跳ね上がっていき、今ではこんな金額になってしまった・・・らしいです。

狙われやすいもの:新品デッキ

今後もこの手のデッキを販売してくると思いますが、転売ヤーが狙ってくるのは基本的にデッキとなります。
クロニクルデッキとスーパーデッキですね。
この手のデッキは納品数に限りがあることが多く、再販はあるけど手に入る頻度に欠けるのに需要だけはあるという状況が一定期間続く商品です。

今でこそクロニクル最終決戦デッキは売れ残ってる場所が存在するくらいで留まっていますが、蒼龍革命は今後再販しても枯れる・・・という状況になると思われます。
転売ヤーたちがデュエルマスターズに目をつけないうちにゲットしておきたいですね。

ポケモンカードゲーム

最近、転売ヤーに狙われているカードゲームです。
この前もBマークのスタン落ちに合わせて何故かBマークのパックが一部狩られるという事件が発生していました。

ポケカ限定グッズの類はポケモンセンターポケカジム等の公認店で販売する傾向が非常に強く、基本はポケセンに出向くということになります。
しかし、パックそのものにも需要があるのがポケカ。困ったことにパックも狩られます。そして中古カードも狩られます。
困ったことにポケカ遊戯王の次に儲かると認識されてしまいました。

狙われやすいもの①:高額カードが入っているパック

Q.シャイニースターV売ってない。
A.増産しても秒で売り切れる。

今、狙われているパックは下記と言われています。

  • 裂空のカリスマ
  • タッグボルト
  • ダブルブレイズ
  • ドリームリーグ
  • オルタージェネシス
  • タッグオールスターズGX
  • シールド
  • 反逆クラッシュ
  • ムゲンゾーン
  • 仰天のボルテッカー
  • シャイニースターV

基本的に、どれも環境入りしているカード、あるいは高額レアが入っているカードという感じですね。
「ダブルブレイズ」より前のパックが絶版化して刷られていないものの、未だに根強い人気があります。
「ドリームリーグ」はSRカード需要とキャラクターレア需要とまた違った理由で買われています。
「反逆クラッシュ」、「ムゲンゾーン」は単純に再録パックの「シャイニースターV」が売ってないから仕方なく買ってるのと、「シャイニースターV」に入ってないカードがあるから買ってるみたいなイメージがあります。

狙われやすいもの②:女の子のSRサポートカード

↑かーっ!見んねサイトウ!卑しか値段ばい!

まず、ポケカの中古カードは女の子のSRサポートカードが軒並み高いです。
リーリエ、リーリエの全力、ルザミーネ、シロナ、メイ、マリィ、ルリナ、ルチア、ブルーの探索、エリカのおもてなし、おじょうさま、観光客・・・。
大体女の子のイラストの良いカードが狙われています。そして大体人気キャラがすごいことになります。
そしてSSより実装されたHRではなくSRが選ばれているのにもしっかり理由があります。

この手のカードは全てイラストアドバンテージ*3による美的価値という点が最優先にされています。
競技者視点で言えば、フルレア*4でもしない限り通常レアリティで十分ゲームはやっていけるからです。
つまり、この手のSRを買う層はキャラクター愛か、コレクターか、転売ヤーか、フルレア勢かの4択に絞られていきます。
そしてHRはSRと違って虹色加工のせいでイラストアドが若干下がるということであまり見向きされていません。

男キャラの場合は、Aマークスタン落ち前のグズマ、現在のボスの司令などの強力カードは値段が高くなる傾向にあります。ちなみに女の子ではない女性キャラカードはそんなに見向きされません。どうして・・・。

狙われやすいもの③:Bマーク以前のSSR、HR、UR

最近はBマークがスタン落ちし、パックを剥く人が減った影響でそれ以前のSSR、HR、URのカードの需要が急騰しています。
これが②と合わさってとんでもないことになっているのがルチア(SR)だったりします。

↑一時期30000円を超えたらしい・・・。恐ろしや。

そんなこともあって古いカードも人気どころは値段が上がり始めています。
そしてSSRポケカブームの真っ最中に発売された「ウルトラシャイニー」のみの収録のため、これまた値段がすごいことになっています。

↑いつの時代もリザードンは高い。

マジック・ザ・ギャザリング

そもそも転売ヤーが目をつける要素があまりないカードゲームです。
国内だと遊戯王、デュエマ、ポケカの3強体制が出来上がりつつあること、MTGのレアカードはそもそもが高すぎて転売ヤーでも手をつけるか渋る*5ため、転売ヤーに狙われる危険性がある商品はせいぜい「日本限定のカードが入ったパック」しかないです。でも「灯争大戦」以降はその手の日本限定カードは出ていないので、今後もコレクター需要だけが永久に上がり続けるカードゲームとなるでしょう。

バトルスピリッツ

せいぜい「輪廻転生」の中に入っている「○の世界」が狙われる影響で「輪廻転生」が危ない程度の認識だと思われます。

申し訳ないのですが、バトスピはMTG同様に日本では二軍に相当するカードゲームなので、転売ヤーもそんなものに手を出すのはリスクがあると思ってくれています。
おかげで、転売ヤーに狙われにくいカードゲームとして確固たる位置を確保し、プレイヤーに供給できる状況が続いてくれています。

ヴァンガード

この前のスタン落ちが大きく話題になったカードゲーム。
このスタン落ちのせいで値段が乱高下しやすい環境なのはポケカMTG同様。一時期は遊戯王、デュエマと並ぶ人気タイトルでしたが、現在はポケカに取って代わったと言われています。

こちらもバトスピ同様、転売ヤーに狙われる商品に欠けるおかげでプレイヤーに供給が安定している状況になっています。
Dレギュで何か凄いことにならない限りは今まで通りでしょう。

ヴァイスシュヴァルツウィクロス

こちらも知名度の影響で転売ヤーに狙われる心配のない二軍カードゲーム。
特に書くことはありませんが、ウィクロスにじさんじコラボの影響で転売ヤーに狙われる可能性がちょろっとだけあります。

その他のカードゲーム

知名度。プレイヤー人口。以下略。
ただしReバースのみ、ホロライブコラボの影響で転売ヤーに狙われる可能性があるので、油断できません。

総括

今危ないのは遊戯王ポケカ
遊戯王は定期的に新品に転売ヤーが群がる状況が相次いでおり、特にポケカはバブルが来たり消えたりをひたすら繰り返している不安定な状況となっております。
再販の見込みの薄い新品商品ほど狙われやすいので、今後も予約戦争が絶えることはないでしょう。

それ以外のタイトルもいつ転売ヤーに狙われるかわからない状況となっていますが、今はそこまで不安にならなくてもいい状態です。

こうして金儲けの餌に使われているカードゲーム。
いつこの転売ヤーの魔の手が去ってくれるのか・・・。我々に今できることはプレイヤー、ショップ、公式の3方向からの転売ヤー対策です。
ショップも転売ヤー対策に乗り気になっており、公式も一部で転売ヤー対策の受注販売が始まりつつあります。

転売ヤーの魔の手が去り、カードゲーマー達に安定して供給される環境の再来を夢見て、この記事を締めたいと思います。

*1:遊戯王カード「灰流うらら」はレアリティを無視すれば1500~1800円で1枚買えます。

*2:CSと呼ばれる公式公認の個人大会で勝ち進むともらえるプロモカード。だいたい値段がすごい。

*3:そのまま言えば絵が有利。要は絵の良さ。弱いカードでも絵が良かったりすると性能に関係なく値段が高くなることがある。

*4:デッキのカードを全て最高レアで染める富豪の遊び。ひどいと数百万単位のデッキが完成する。

*5:10万超えのカードがごろごろいる環境で、一番高いカードは1000万飛んで億が付くこともしばしば。