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【雑記】カードゲーム界隈に蔓延る転売ビジネスって?

どうも、ウォッチです。
いつもはガンダムのことを書いているのですが、今回はカードゲーム界隈に2020年から蔓延り始めた転売ビジネスについて書きたいと思います。

自分はヴァイスシュヴァルツをちょろっとやっている超カジュアル層なのですが、この記事は最寄りのショップや現役プレイヤー達の情報やネットでの情報をもとに、所感をまとめた雑記となります。

あくまで一個人の所感なので、全プレイヤーの総意とならないようには書きますが、そうなってしまっている箇所もあるかもしれないので、ご了承ください。

転売ビジネスとは?

ここでは転売ビジネスと書いていますが、そもそも転売とは?となっている方も多いでしょう。

主に数量が限定されるなどの入手困難な商品を転売目的で購入(個人ないしアルバイト等で雇われた複数人)し、インターネットオークション等のインターネットを介し高値で販売することを生業・趣味とした一般個人を指す。ただし、株、債権、通貨(暗号通貨を含む)、土地、不動産、金、銀、銅、プラチナ、原油穀物などの売買を行う個人についてはこの語では呼ばれない。
(wikipedia「転売屋」より引用)

・・・要するに、小売よりも高い金額で商品を個人で販売することで、儲けようとすることです。
昔からダブ屋*1として存在していましたが、今では転売ヤーでひとくくりにされていますね。
たまに「せどり」などと呼ばれることがありますが、近年ではせどり=転売という認識がメインとなっています。

2020年に入り、転売は大きく問題視されるようになりました。代表例としてNintendo Switchの大量買い占めと、それを定価以上の値段でメルカリ等に流す業者の大量出現があります。
当ブログでも、マキオン発売前にアケコン転売ヤーに狙われているのでは?という記事を書いています。
watch0513.hatenablog.com
watch0513.hatenablog.com
今でこそアケコン特需が落ち着きましたが、ゲームやグッズの類はPS5しかり、鬼滅の刃しかり、まだまだ転売ヤーの的になっています。

カードゲーム界隈の転売の発生

2020年に入り、それまでブームが来たタイミングに行われていたカードゲーム転売は、遊戯王OCGの転売こと「遊戯王せどり」の出現によって過激化していったと考えていいでしょう。

中古カードはさることながら、狙われやすかったのはどうやら新品商品のようで、
ショップ側が「あからさまに客層が変わった」と言っていたほどの客層の変化が起きたようです。特に高めのレアカードが狙われることが多かったそうな。

極めつけは「プリズマティックゴッドボックス」「プリズマティックアートコレクション」でしょう。ショップ側が転売ヤー対策で予約限定にしたり会員限定にしたりといった例が散見され、アートコレクションは今も予約が生き残っている店を求めデュエリストから転売ヤーまで多くの人々が動いている真っ最中です。通常販売分を出そうものなら大惨事になる始末。
matomame.jp
↑大惨事になっちゃった例

そして遊戯王OCGが落ち着いたと思ったら2021年始。今度はポケカがターゲットにされました。
それ以前に「シャイニースターV」が狙われていましたが、今回は「ドリームリーグ」「裂空のカリスマ」といったパックに封入されているカードが狙われたようで、メルカリを起爆点に定期的にバブルが来ては弾けるを繰り返していました。

なぜカードゲームなのか?

この手の転売は「定価以上の値段で売りつけてくる」から問題視されています。
が、それとは別にカードゲーム界隈はちょっと面倒なことになっています。

基本的に、単体のカードは公式が値段をつけているわけではなく、カードショップが独自に値段を設けています。
骨董品の類と同じで、市場(プレイヤー間)における需要と供給、美品としての価値が重要視されます。
なので、実際そのカードが適正価格はどうかは誰にもわからないので、人によっては価値を知らずに大安値でメルカリに放出してしまう・・・なんてこともあります。
nlab.itmedia.co.jp
↑そんな奇想天外な事件が起きた例。*2

相場は公式が決めているわけではない。
その気になればメルカリを起点に相場操作ができなくはない。

新品ならまだしも、中古カードは転売ヤーにとっては色々と都合のいい商材なのかもしれません。

それに、コロナの影響で副業需要として転売の存在が上がってくるようになったことで転売に手を染める一般人はかなり増えました。
都合のいい商材があって、転売はメルカリの登場もあり副業としてならかなり楽にできるようになった。カードゲーム界隈は転売ヤーにとって「今後、デカい商品を転売する際の登竜門」みたいな扱いにされてしまったのかもしれませんね。

転売は「悪」なのか?

世論的に言えばでしょう。自分も悪だと思っています。
一般流通品を大量に買って、それをそのまま法外な値段で売りつけているんですからね。そりゃふざけんなって話です。定価で買いたいのに買わせてくれないんです。
マスク転売を期に、転売は悪だけど金を稼ぐ手っ取り早い手段であるという風潮は強くなったと思います。
特に受注生産とかやってないような限定品ともなれば、そのヘイトは凄まじいことになります。
転売ヤーは自分たちのやっていることを正当化していることが多いのですが、だからなんだという話ですね。

ただ、これはあくまで新品商品の話であり、中古商品ならちょっと事情は変わってきます。
悪であることに変わりはないのですが、中古売買もまた転売と変わらないというのが転売ヤーの言い訳として登場してきます。いや古物商許可ってものがあるんですけどね。
それに、よっぽど法外な値段で出さない限り、カードの相場は大手チェーンを中心にショップ同士である程度情報が渡るようになっているはずです。
在庫抱えすぎて吐きたい等の多少の誤差はあれど、基本的にどこ行ってもプラマイ100円~500円くらいの差で済んでいることが多いです。

なので、基本的に中古品の転売事情は「ショップ各所の相場を逸脱するレベル」が問題視されるのです。実際、相場を決める情報源となるメルカリ等でやたら値段が上げられ、それにショップが釣られてしまうパターンが散見されるので、ショップ側もこの点はかなり困っていると思います。何なら転売目的でレアカードを買い占められて、本当に欲しい人の元に届かなくなるだけでも困ると思います。

ちなみに、転売ビジネスを情報商材として売っている奴がいるという説ですが、これはあると思います。誰かが広めている、誰かが。
メルカリ等が暴騰の起爆点となった場合、裏に誰かが居て、そいつが相場操作を試みたと考えていいでしょう。
仲間内で「その値段で買われている」ように演出し、値段を吊り上げるのです。まぁ古典的な方法ではありますが、ネット社会によりこれがいとも簡単に、かつバレにくくなった影響がデカいです。

カードゲーマーはどうすればいいのか?

転売ヤーから買わないでください。

・・・と言いたいところですが、これが意外と難しいのもネックです。
限定品商法はどこもやってきますし、地方では入手できないような商品を平然と繰り出してきます。
そんな時、転売ヤーについつい頼ってしまう・・・なんて人は多いでしょう。

なので、基本的に公式が徹底して転売ヤー対策をしてくれるのをお祈りするしかありません。
最近は通販で受注販売もやるケースが増えてきているので、それが普及してくれるのを待つしかないです。
ただし、遊戯王の「プレミアムパック2021」のような残念な受注限定商品が登場している辺り、望みは薄い会社もありますが・・・。

人気商品なら不定期で再販をしてくれるはずなので、再販狙いでどっしり構えておくのもありです。
転売ヤーに秒速で狩られたデュエルマスターズの「クロニクル最終決戦デッキ」も、再販分がまだ残っている場所があったりします。

とにかくプレイヤー、公式、ショップの三方向から徹底した転売対策を取るしか方法はないでしょう。
今後も転売ビジネスは横行したりしなかったりを繰り返すと思うので、まずは公式に「受注販売やってくれ!」とメール送りつけていきましょう。

転売ヤーとの長い戦いは続く・・・

ゲーム機も、おもちゃも、アニメグッズも、マンガ単行本も、カードゲームも、日用品も、何から何まで転売ヤーの餌食になる可能性が示唆されるようになった2020年。
今後も、カードゲーマー転売ヤーの戦いは続いていくことになります。
もうプリズマティックアートコレクションが餌食になり、次はポケカ・・・となっているところですが、今後は色々なカードゲームが狙われていくと思います。

そんな我々にできることは、できるだけ転売ヤーから買わず、店舗を経由して入手することです。
再販の望みが厚い商品なら、気長に待つ選択肢も要求されてくると思います。
再販の望みが薄い商品なら、イチかバチかで予約戦争を勝ち抜くしかないですが、それでも予約戦争に勝利するのを夢見て精進するしかありません。

転売ヤーの魔の手が去ることを夢見て、この雑記を締めたいと思います。

*1:チケットなどの半券を法外な値段で売りつける行為を行う業者を指す言葉で、現在で言う転売ヤーのチケット特化みたいなものです。

*2:噂ではコレクターは手放す時に「価値がわからない」とわざと嘘をついて放出するとも言われています。